| 第2集:Brice Marden ブライス・マーデン | |
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マーデンは、・・(中略)・・自分が訪ねた場所や、自分にとっての大切な人や、風景など、そういうものの経験と記憶を絵画制作の出発点におくことの多い画家ですね。抑圧された、なにか柔らかいものの回帰という感覚があります。しかし問題は、そうだとしても、その「戻り方」というのが問題にならざるをえないということです。それは、単純に、再び具象的なイメージを導入すればいいということではないし、また、身体性を色濃く感じさせる筆さばきを使えばいいということでもない。そういう安易な解決方法ではなくて、マーデンの仕事を見ていると、なにかそこに、奇妙な捩れというか、私的な経験をモチベーション(この語の語源的な意味の広がりについてはトゥオンブリの話のときに少し触れました)にしながら、それを絵画の形式的な問題にぐっと引きつけることによって、二者択一的ではない地平を切りひらいているような感じがあって、そこが興味をひかれるところです。そこの部分を見ていくというのがひとつのポイントになるように思います。 |
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ブライス・マーデンのゼミにて使用したテキスト 「平面・断章」林 道郎 稿 |
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アート・トレイスの出版物
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