ART TRACE企画 座談会
| キッチュとは何か、あるいは<価値真空状態>の芸術―石子順造を読む 成相 肇(府中市美術館学芸員) 岡崎乾二郎 林 道郎 松浦寿夫 (モデレータ)
早川利光《ペンキ絵(西伊豆海岸)》2002年、全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会蔵 美術、漫画、キッチュを無差別的に論じた批評家、石子順造の活動を検証する試みとして、現在、府中市美術館において「石子順造的世界」展が開催されている。美的価値の体系を体現する美術館という仕組みのなかで、無差別性という徴を帯びるがゆえに反=美術館的な思考を再構築するという点で、逆説的でしかありえないこの注目すべき試みの余白で、いま一度石子順造の思考を再検討してみたい。とはいえ、この批評家の活動をその歴史的な条件の下で検討すると同時に、現在、改めて、「石子順造的世界」を要請する思考の様態もまた検討の対象となるべきだろう。そこで、<価値真空状態>(ヘルマン・ブロッホ)の徴ともいえるキッチュという概念の検討から開始することにしよう。 日時: 2012年1月26日(木) 19:00〜 (18:30開場) 場所: ART TRACE GALLERY(両国) 【Map】 参加費: 500円 定員: 50名
参加をご希望の方は info@arttrace.org まで、お名前とご連絡先、「1月26日座談会企画申し込み」の旨をご連絡ください。 |
