レクチャーシリーズ「生還する山田正亮」第二回
権利と抗争![]() 左 Work C.73 180×68cm 1960 右 Work C.77 180×68cm 1960 東京国立近代美術館蔵 山田正亮の絵画制作は、画布の隅々にまで絵具を充填するというたったひとつの根本的命題を抱え、初期の風景から静物、そして「Work」へと変遷していく。そこでは、同じ画題の執拗なまでの反復と、漸進的かつ唐突な様式の変換がしばしば両立する。そのプロセスをたどり直すことは容易ではない。悪夢のように繰り返される制作への衝迫はどのようにして生じたのか。そして絵画はいかなる葛藤=抗争をそのうちに抱え込んでいたのか――。いずれにしても、山田正亮の絵画について考えることは同時に、(近代)絵画はそもそもいかなる権利を主張してきたのか、という原理的な問題について考えることを意味するだろう。そして、山田の絵画を再び発見することは、ほかのさまざまな絵画を再び見いだすことにもつながるだろう。レクチャーでは、せめぎあう諸要素の政治的な力学を通して、絵画における「権利」の問題について再考してみたい。 パネリスト 沢山遼中林和雄 松浦寿夫 日時:2016年4月8日(金) 19:15〜 場所:アートトレイスギャラリー 定員:50名 参加費:500円 参加をご希望の方は info@arttrace.org まで、お名前とご連絡先(お電話番号)、「4月8日山田正亮レクチャー申し込み」の旨をご連絡ください。 パネリストプロフィール
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