*
 

レクチャーシリーズ「生還する山田正亮」第2回(全5回)

権利と抗争


 左 Work C.73 180×68cm 1960  右 Work C.77 180×68cm 1960  東京国立近代美術館蔵



山田正亮の絵画制作は、画布の隅々にまで絵具を充填するというたったひとつの根本的命題を抱え、初期の静物、そして「Work」へと変遷していく。そこでは、同じ画題の執拗なまでの反復と、漸進的かつ唐突な様式の変換がしばしば両立する。そのプロセスをたどり直すことは容易ではない。悪夢のように繰り返される制作への衝迫はどのようにして生じたのか。そして絵画はいかなる葛藤=抗争をそのうちに抱え込んでいたのか――。いずれにしても、山田正亮の絵画について考えることは同時に、(近代)絵画はそもそもいかなる権利を主張してきたのか、という原理的な問題について考えることを意味するだろう。そして、山田の絵画を再び発見することは、ほかのさまざまな絵画を再び見いだすことにもつながるだろう。レクチャーでは、せめぎあう諸要素の政治的な力学を通して、絵画における「権利」の問題について再考してみたい。



パネリスト

沢山遼
中林和雄
松浦寿夫


日時:2016年4月8日(金) 19:15〜
場所:アートトレイスギャラリー
定員:50名
参加費:500円



参加をご希望の方は info@arttrace.org まで、お名前とご連絡先(お電話番号)、「4月8日山田正亮レクチャー申し込み」の旨をご連絡ください。
お問い合わせ、ご質問につきましても info@arttrace.org にて承ります。
※定員を超過した場合は締切とさせていただく事もございます。
※当日開始時間にご来場いただけなかった場合、ご予約をされていても立見となる可能性がございます。申し訳ございませんが何卒ご了承ください。




パネリストプロフィール



沢山 遼(さわやま りょう)

1982年生まれ。美術批評。武蔵野美術大学大学院修士課程修了。武蔵野美術大学ほか非常勤講師。主な論文に「ジャクソン・ポロック――隣接性の原理」(『ART TRACE PRESS 01』ART TRACE、2011年)、「差異と関係――ジョセフ・アルバースとブラック・マウンテン・カレッジの思想」(『ART TRACE PRESS 03』ART TRACE、2015年)など。



中林 和雄(なかばやし かずお)

1961年生まれ。現在東京国立近代美術館に勤務。主な企画に「絵画、唯一なるもの」(1995)、「顔 絵画を突き動かすもの」(2000)、「カンディンスキー展」(2002)、「連続と侵犯」(2002)、「アンリ・ミショー展」(2007)、「ゴーギャン展」(2009)ほか。上記展のカタログテキストのほか「マティス試論(II)絵画と装飾性」『東京国立近代美術館研究紀要』第14号(2010)
(http://www.momat.go.jp/ge/wp-content/uploads/sites/2/2015/01/14_pp26_44.pdf)
などを執筆。



松浦 寿夫(まつうら ひさお)

1954年、東京生まれ。画家、批評家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、東京外国語大学教授。西欧近代絵画の歴史/理論を研究すると同時に、絵画制作活動を続け、なびす画廊などで個展多数。編著として『シュポール/シュルファス』(水声社 1984年)、共同編著として、『モダニズムのハード・コア:現代美術批評の地平』(太田出版 1995年)、共著として、『モデルニテ3×3』(思潮社 1998年)、共訳として、ティエリー・ド・デューヴ著『芸術の名において〜デュシャン以後のカント/デュシャンによるカント〜』(青土社 2001年)などがある。



第一回目の情報はこちら