レクチャーシリーズ「生還する山田正亮」第5回(全5回)
その今日的可能性
左 Work C.73 180×68cm 1960 右 Work C.77 180×68cm 1960 東京国立近代美術館蔵
昨年12月から続いてきたレクチャーシリーズ「生還する山田正亮」は今回五回目で最終回を迎えます。今回は、林道郎氏にも参加いただき、これまで4回の議論から析出した多岐にわたるポイントについて、参加者それぞれの立場からの自由な意見交換の場としたいと思います。 山田正亮の作品体系のロジックとはそもそもいかなるものであり、いかに機能しえたのか。彼が継続した執拗なほどの編集行為とは何だったのか。抽象絵画発生のプロセスを再演したともいえる山田の営為は、戦後日本美術史にどのような場所を占めることができるのか。そしてそもそも、 今日の私たちにとって彼の仕事はいかなる意味を持ちえるのか。ここでの議論は、今年12月6日からの東京国立近代美術館での「endless 山田正亮の絵画」展に臨むにあたっての、さまざまな視座を準備するものとなるでしょう。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
中林和雄
パネリスト
林道郎
松浦寿夫
中林和雄
日時:2016年9月15日(木) 19:15〜
場所:アートトレイスギャラリー
定員:50名
参加費:600円
参加をご希望の方は info@arttrace.org まで、お名前と「9月15日山田正亮レクチャー申し込み」の旨をご連絡ください。
お問い合わせ、ご質問につきましても info@arttrace.org にて承ります。
※定員を超過した場合は締切とさせていただく事もございます。
※当日開始時間にご来場いただけなかった場合、ご予約をされていても立見となる可能性がございます。申し訳ございませんが何卒ご了承ください。
※お申し込みいただいた方には、今後ART TRACEより展示、イベント等の情報を配信いたします。
(今回の参加のみご希望の方は、お申し込み時「情報配信不要」の旨をメールにご記載願います)
パネリストプロフィール

林 道郎(はやし みちお)
1959 年函館生まれ。1999 年コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。武蔵大学准教授を経て、現在上智大学国際教養学部教授。美術史および美術批評。主な著作に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE、2003-9)。『死者とともに生きる』(現代書館、2015年)。「Tracing the Graphic in Postwar Japanese Art」(Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde, New York: The Museum of Modern Art,2012)、共編書に『シュルレアリスム美術を語るために』(鈴木雅雄と共著、水声社、2011 年)、From Postwar to Postmodern: Art in Japan 1945-1989 (New York: The Museum of Modern Art, 2012)などがある。『アジアのキュビスム』展(東京国立近代美術館、2005 年)にはキュレーターとして参加。
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松浦 寿夫(まつうら ひさお)
1954年、東京生まれ。画家、批評家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、東京外国語大学教授。西欧近代絵画の歴史/理論を研究すると同時に、絵画制作活動を続け、なびす画廊などで個展多数。編著として『シュポール/シュルファス』(水声社 1984年)、共同編著として、『モダニズムのハード・コア:現代美術批評の地平』(太田出版 1995年)、共著として、『モデルニテ3×3』(思潮社 1998年)、『絵画の準備を!』(朝日出版社、2005年)、共訳として、ティエリー・ド・デューヴ著『芸術の名において〜デュシャン以後のカント/デュシャンによるカント〜』(青土社 2001年)などがある。
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