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遭遇
レジデンス1年2ヶ月と13日目
ヨーロッパはきょうからサマータイムです。時計が1時間進みます。早いもので、ついこないだ時計を遅らせたばかりな気がする。
ところでとうとう遭遇しました、冬だけアムスに現れるというTバックスケートおじさん。見たい見たいと思いながらあえずじまいかと思われたけど、今日動物園の横で私の横をスケーティングしていってくれました。実際見たかんじでは、背が高くてさっそうと滑ってて、衣装もたしかにTだったけど、スポーツ界ではアリなのね?と思わせる自然さのTで、とくに変人な感じはしなかったわ。むしろかっこよかった。
おじさんとサマータイムとは何の関係もないけど、何か冬ギリギリセーフでみたって感じがうれしかった。
GENT
レジデンス2ヶ月と12日目
今日は来週からあるソロショーの準備ためにベルギーはGENTというところに行ってきました。ギャラリ-はGENTから10kmほど離れた郊外にありますが、美術館みたいなきれいな空間でビックリしました。
帰りの電車ではくたくたで眠りそうになっていたんですが、隣に座った黒人の女の人がすご~く小さな声でハミングをしていて、それが周りのすごい喧騒をすり抜けて耳にはっきりと聞こえてきてなんか不思議でした。さびしいような、眠っていいよといわれているような、不思議な単調なメロディーでした。
OA17
OA17
そういえば隙をみてOA紹介もしていきます。今日は昨年ルームメイトだった超ロマンチスト、アメリカ人のRyan。彼は今でも時々現れては面白いエピソードを必ず残していってくれます。彼の過剰ともいえる美意識がつくりだすスカルプチャーやインスタレーションは、すごいと同時に、何か面白いと思ってしまうかんじがあります。
OA17, Ryan Parteka

全部塩でできてる椅子。足のところは月なんだそうです。どこでもない場所をつくりたいライアンにとって月は大切なモチーフです。

ムーンチェアを横から見たところ。まわりの柵は時計の針だったんだそうです。Ansya Blom(アドヴァイザー)は部屋に入った途端、「これは電気椅子だ」と言ったそうです(ライアン談)。

壁には砂時計みたいな形をした針?がついてる時計が、時計まわりには動かず逆に動いたり止まったりしている。
ローマ旅行
レジデンス1年2ヶ月と10日目
ただいま。ローマ旅行から帰ってきました。
この旅行はレジデントアーティストの中から5名、アムステル大のローマ史の教授のガイド(ときには西洋美術史家の、または各作家の研究家の、ときには考古学者のガイドで)でみっちり2週間、ローマを内から外からみてまわるという、ライクスプレゼンツ・過密スケジュールの旅行でした。
朝早くから夜遅くまでいろいろと見て聞いて話した2週間、何ともハードでしたがローマは自分で選んでは行きそうもないし、ガイド付きで行けてよかったです。でなければローマほどのたくさんのレイヤーと、その構造である政治と、そこにできる影を濃く染み込ませた都市を2週間、私ひとりで歩いてもどうにもならなかったと思います。7年前、初めてきた時は通りすがりでしたが「ローマは長い間、あるレベルでの中心だったのだ」と思いました。
おりしもイタリアでは4月初旬が選挙だそうで、町中にたくさんの選挙ポスターが貼られ、その横では桜とミモザが同時に咲き、その中を観光客やローマっ子の間を縫って、時にはベルニーニやカラヴァッジオ等のマスターピースひしめく美術館や教会へ、ときにはミケランジェロのつくった広場へ、ときにはムッソリーニの作った広場へと足を運んでいくという濃〜いお腹いっぱいの2週間でした。こんなにちゃんとした西洋料理を食べ続けては暮らせないわ。だからって和食が食べたいわけでもなくて、もっといい加減なものが食べたい。
私はミスで写真をほとんどなくしてしまったのですが少しはアップできると思います。詳細はぼちぼちで。
カラヴァッジオ&レンブラント展
レジデンス1年1ヶ月と23日目
先週からアムスのヴァン・ゴッホ美術館でカラヴァッジオ&レンブラント展をやっています。両者の作品が交互に並べてあって、20点ぐらいずつ見ることができます。町の話題をさらっているこの展覧会、私は今日行ってきました。
「両者ともイコニックなモティーフを強い陰影で描き劇場的な効果を出すことから、レンブラントは「北のカラヴァッジオ」、カラヴァッジオは「南のレンブラント」と呼ばれている(本当?会場にあった解説より)」ことによる今回のコラボ展示だそうです。
両者の作品の併置は賛否両論ですが、絵画としてまずグラフィックな強さのあるカラヴァッジオと、モチーフがもつ何か不確かなもの(老いとか空間そのものとか、時間そのものみたいなもの)へと絵の具を置こうとしているように見えるレンブラントの絵の併置は、「画家は何に対して絵の具を置いているのか」ということを考えさせられるよい機会でした。
面白かった併置をいくつか。この併置では、レンブラントとカラヴァッジオの特徴が、それぞれの手法を保ったままそっくり入れ替わったような感があり興味深いです。
あと私が好きな併置はこれ。
March 7, 2006 4:12 AMIwan van't spijker
レジデンス1年1ヶ月と22日目
今週末は友達のオープニングが集中してありました。昨日は Iwanのソロショーのオープニング、場所はAschenbach & Hofland galleries (Amsterdam)。まったく飲み過ぎで頭が痛いです。
Iwanの絵は、いつ見ても、会えて良かったと思わせてくれる、私のような者にとって大事なペインターです。
http://www.artpointer.com/xs2art/
三次会で行ったアムスのゲイバーで「ここにいる人全員Brokeback mountain見たのかなー」とか思っていました(まだ引きずってる、悔しくて・・)。ゲイバーで飛び交う視線って普通のクラブでみるの男女間の視線の動きと全く違う。開けっぴろげでなんか楽しいとこだなーとおもいました。モーリちゃんは帰りに危ない目に遭ってました。
Brokeback mountain未遂
レジデンス1年1ヶ月と20日目
先日モーリちゃん(元ギャラリスト)とひさしぶりに会って遊びました。彼は元気でした。ギャラリストをやめてから酒を飲む量が減り、健全な生活をするようになって7キロ痩せたと喜んでました。新しい仕事は忙しそう。
そのときモーリちゃんに強〜く薦められて「Brokeback mountain」という映画をみました。時は60年代アメリカ、ワイオミングの大自然を舞台に物語が始まる、カウボーイのゲイカップルの話、だそうで、アメリカ版「弥次喜多(しりあがり寿さんのマンガ)」だろうかと思い、面白そうだと思ってでかけました。
し、か〜、し、映画が始まり、手強いワイオミング訛りの英語にあい台詞はほとんど聞き取れず(字幕はオランダ語)、映像だけみていたところ弥次喜多というよりはロミオとジュリエットみたいな伝統的な立場と感情のもつれなかんじ、切ないラブストーーリーということだけ見てとれました。
映像だけでも切なかったなあと思ってたけど、あとでモーリちゃんに詳細を聞いてみたら、大事なディテールを結構逃していて「そ、そうだったのか」と思うことしきり。つまり私は、ここに書く必要もないくらい宙ぶらりんなBrokeback mountain体験だったわけですけど、日本ではもうすぐ封切りだそうでぜひ見てみてください。(TVでやったらぜひとっといて。あと「白夜行」っていうTVドラマが見たい。)