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訳者あとがき

OA06

レジデンス11ヶ月と8日目

ほんじつのOA紹介は、アフリカはジンバブエからのペインターPatrickです。私は彼の作品が大好きで、Patrickも私の作品が大好きなので、OA後に作品を何点か交換しました。
彼はいつも、自分と同じアフリカ人、黒人の姿を描きます。サイズもそんなに大きくありません(だいたいが15~20号くらい)。派手なアクションではなく、数人の男性が路上でたむろしているところや、路上でタクシーに寄りかかって親密そうに話す男女の姿や、男性が壁のペンキ塗りをしているところや、ベッドにただ横たわる姿など。彼の視線が捉えたそれらのシーンと彼の絵の具が、何かを主張するわけでもなく、「ある一定の距離感」を見せてくれます。その「距離感」は、離れていることというよりは近さを、開いているというよりは閉じたところを指していて、つまり絵の具で作られることによる親密性と、平面であることによる近寄れなさが両立しているので、平面に絵の具がおいてあることが心地よく見えます。黒人労働者の「路上における室内性」(または室内における路上性)とでもいうべきモチーフと、平面に絵の具というマテリアルがとてもよく合っているのです。彼の作品をみていると、ペインティングの1つの幸せな状態を見ているようで気分がいいです。
夜になると自転車に乗ってスタジオにやってきて、ビールと煙草を片手にペインティングを仕上げていく彼の姿が、来年は見られないのでさみしいです。

06,Patrick Makumbe

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[写真 上から] 写真は上3枚がペインティング、4枚目は別室で見せていたドローイング。

December 21, 2005 9:33 AM

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OA05

レジデンス11ヶ月と2日目

ライクス紹介強化月間、OA編、No.5はドイツ人アーティスト、Tine Melzerちゃんです。彼女の仕事は
ドローイングと本/アルファベットと本/アルファベットとWords/の3本を柱に、主に本の制作、ポスターの制作、コラボレーションで作詞を手がけるなど、いろいろやっています。おもしろいです(ライクスではプリントワークショップで製本技術を学ぶこともできます)。本とアルファベットとWords、それぞれのフォーマット、またはその組み合わせを分解し、もう一度組み合わせることで(意味を持たせるために組み合わせるのではなく、組み合わせと意味の間にある隙間を見せるためにやっている)、言葉の意味や内容を中抜きにし、その構造そのものの存在を見せていくような仕事をしています。

05,Tine Melzer

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[写真 上から] 「They say」というタイトルの本。「she says」と「he says」の文字で構成されている。 「They say」というタイトルの本。「she says」と「he says」の文字で構成されている。 「The complete dictionary」アルファベット26文字を、26の26乗で組み合わせて作った辞書。 本の展示の隣の部屋では「When in doubt・・・(不確かなときは)」に続く動作の単語をスライドプロジェクション。ほんとは画面は一つ(写真は紹介用に作った画面)でページをめくるように1秒づつ位で画面が変わる。 そもそもはじめは、大きなB全ぐらいの紙に緑色のマジックペンで4,5cmくらいの線を描いて埋めていく、というドローイングをつくった後、それが気に入らなかったのでその紙を小さく切って本にしたらなんだか気に入った、というのが本の制作を始めたきっかけだそうです。

December 20, 2005 10:59 AM

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OA04

レジデンス10ヶ月と21日目

きょうのOA紹介は、ライクスNo,1セクシ−&ビューティー、Yasmijnです。このお姉ちゃんはまじきれいですよ。作品も面白くて。わざと「女性らしい作品」にして見せてる確信犯、やるねえ〜。Yasmijnとはイスタンブールで一緒にタクシーに乗ったとき、
yasmijn「あたし怠け者だからタクシー乗るのが好きなの」
私「あたしもタクシー乗るのほんとは好き(ビンボーしててあんまり乗ってないけど)」
とはじまり、ほんとは怠けるの大好きよねっていう 連帯感を深めた思い出があります。

04,Yasmijn Karhof

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[写真 上から]  'sugar' これは写真(ライトボックス)バージョン。ビデオ作品バージョンでは背景に、山に雲と霧がかかって曇っている風景写真が飾ってあって、その前で同じく砂糖の山に煙草の煙を吹きかけ、ねっとりズームインしていき、背景とクロスオーバーしていくようになっている。 'rain' ビデオ作品。女性が雨にぬれてタクシーに乗りこむ、彼女の髪から滴る雫や、窓についた雫に目をやる女性の視線に沿ってカメラがズームインし、室内の絡まるような視線をつくる。女性はタクシーから降り、窓の雫に彼女の顔が映る、こんどは彼女が窓に近づいて雫にズームインしていくのをカメラが内側からただ見る。ものすごい緊張感で彼女の顔が大きくなっていく(写真)。そこでふいに彼女が去って雫は空っぽになる。 ビデオ作品。Hericopter straat(右上の青い看板は通りの名前が書いてある)で「 LIVE」の文字をジャグリングする男性、1分もしないで落として文字を壊してしまう。

December 6, 2005 1:03 AM

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さつえい

レジデンス10ヶ月と18日目

OA紹介はちょっと休憩。
今日は写真撮影しました。ライクスでは年に2回まで、作品ドキュメントのための写真撮影を頼めます。

撮ってる作品はドローイング。靴に矢が刺さってるとこ。画面穴をあけたのではなく、矢が2つに切ってあるので、実際に矢は写真のようになりません、のでイメージは好きだけど展示は不可、という作品(今は矢をテグスで吊ってある)。

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December 3, 2005 11:47 PM

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OA03

レジデンス10ヶ月と17日目

来年のスタジオが決まり、スタジオの引っ越しがぼちぼち始まりました。住居もスタジオも、2年目になると自分で選べます。私は住居はそのまま、スタジオはManegeという、ちょっと離れみたいになった、れんが造りの古い駅舎のような建物の中のスタジオを選びました。もっと広くて採光のいいスタジオは他にもあったけど、どれも柱や梁がここはダメだろってとこに入ってたり、天井が変だったり、壁面であってほしいところが窓だったりでどうも使いづらそうで。普通の気に入ったスタジオに入れてよかったです。
きょうのOA紹介は、まぶだちのオランダ人フォトグラファー、Peggy(超!キュートな女の子)です。

03,Peggy Franck

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彼女は、ペインティングについて考えることが写真を撮る大きなモチベーションなんだそう。

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この1年、私をモデルに何点か制作しました。そのうちの1点。

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真ん中は写真の貼ってあるスカルプチャー。三角錐ではなく、折れた面が内側に入り込んで形を閉じないでいるので、もと平面だったことと、それを切ったり折ったりするプロセスを見せてる感じ。

彼女のモデルをしたり、そのアイデアを一緒に出したり足りないところを考えたり、撮影後の彼女のトリミングやサイズ決めなどの処理をみて、つまりフォトグラファーの写真作りのプロセスを見ることができて面白かったです。

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December 2, 2005 1:28 AM

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ART TRACE