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訳者あとがき
Translator's Afterword

時差ぼけで

2010年4月15日


 時差ぼけで夜中に起きてしまいました。2日前から、急な用事で日本に来ているのです。

 夜中に起きてすることもないのでメールを開いたら、大心からメールが来ていてリンクがついていました。
 [外国人参政権/欧米の実相・オランダ、広がる亀裂]と題されたMSN JAPAN(産経ニュース)の記事です。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100414/erp1004140954006-n1.htm

 ここに書かれている、反イスラム自由党(PVV)というのは反移民政策を提唱する極右政党です。ムスリムの公共の場所でのスカーフを禁じ、移民を5年間はストップするというマニフェストをだしたり、党首が石原都知事なんか目じゃないぐらいのレイシストだということはオランダの世事に疎い私ですら聞いたことがあります。
 わたしもひとりの外国人ですから、そういったマニフェストが愉快ということはありません。


 そしてイスラム移民に警戒心をもつ有権者の支持で議席数が増えたというこのPVV、オランダ人の友人たちは、なんだか1930年代に戻っちゃったみたいで心配、とか、自分のいる国を誇りに思えない、とかいいますが、私は日本の場合はどうなるかということも気になります。

 日本にも、ここで言われる外国人参政権問題だけでなく様々なタイプの移民問題があるはず(でてくるはず)ですが、居心地の良さだけにとらわれず、寛容さという最も難しく面倒臭い、でもこれからは必要不可欠でそして最も価値のある対応を、私も含めたどれだけの人が選択していけるか、ということです。
 
 移民の側にも寛容さは要求されます。移民だって他国にいながら自国での暮らし方にひどく固執すれば摩擦がおきます。

 
 この記事には「住みよいロッテルダム」という地方政党のことも書かれていますが、「住みよい」=「居心地のいい」という、誰もがその獲得の権利を持っているように思われているものにだって、本当に知らないうちに危険が含まれることがあるのだと私は思います。

 
 私は受け入れ側の人間でもあり受け入れてもらう側でもあり、(もちろん)アーティストでもあるので異質なもの、理解できないものへのの受け入れ方/受け入れられ方、そのバランスはひじょうに気になるところです。

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April 15, 2010 9:52 AM

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