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こん週末のこと
2011年4月10日
こん週末は、ひじょうにいい天気でした。
わたしはスタジオにフォトグラファーを呼んでの撮影を予定していたのと、
私のスタジオビルの中庭、200平米ぐらいのけっこうな広さが荒れ地のままだったのをテナントのアーティスト皆でガーデンにする作業(石を取り除き、雑草を抜き、土を耕し、肥料を混ぜ種をまく。BBQのかまどをつくる)が行われたのと両方あったため、両方同時にやる、という忙しい日になりました。
でも庭で体を動かすのは気持ちがよかったし、写真をきれいに撮ってもらえたのも良かったです。
荒れ地を庭につくりかえる作業のリーダーは、私の隣のスタジオのRuneというアーティストで、
この人はオランダの現政権で採決された今年からの文化予算50%削減案の反対運動のリーダーのようなこともしています。
http://www.platformre-set.nl/manifest-nl/
Runeは庭作りもよく知っていてプロフェッショナルなかんじでした。
話は変わって、私がオランダに来て1年ぐらいたった頃に、Miekeという友達、私より1年先にライクスにいたアーティスト、と話していて、何かのついでに話が日本の社会と若い人たちとのことになりました。
「私興味あるんだけど、なぜ日本の若い人たちは社会に不満があっても黙っていて、自分たちの主張をしないの?たとえばデモ行進するとか集会をひらくとか」
と彼女にきかれ、そういわれればそうだけど、なんでだろう、と考えました。
わたしも日本でデモにいったことはなく、反原発集会&ライブというのには高校生の頃(20年前ですもう)日比谷野音に見に行ったことがあったけど、それはタイマーズが出ていたので行ったのでした。
日本にも60年、70年代には日米安保条約反対への学生を含んだ大きな反体制運動があったよ、それが一大ムーブメントとなったあと突然消えてしまったという話は聞いているし、その突然消えたことへの不信感が大人にはあって、若い人にも諦めの感じとして根強く伝わっているんじゃないのかと思う、というのがそのときの答えでした。
のちにそれは日本人のgreat hesitationでしょうと言う人もいました。
同じことをSemaと話していた時(SemaもRuneとおなじ反対運動グループで活動している)、「日本は大国だからでしょう」と言っていました。
どういうことだろう、サイレントマジョリティの数が多いと政府がそれを利用するという意味だろうか。
ユトレヒトという街に住んでいた頃は、ドイツ系オランダ人のフラットメイト(学生)から、ドイツのライプツィヒで学生によって始められた、教会でろうそくをともして集まる非暴力運動から始まった集会が、後にベルリンの壁の崩壊に至ったのだということを誇らしげに話していたのも聞いたことがあります。
そんなふうに聞く度に「そうなんだ・・」と思うだけでした。
でも今回の統一地方選挙の結果を受けて、大心は都民じゃないけど石原都知事4選にとても落胆していたのだけれど、
原発政策だけを見るなら、脱原発政策をかかげた候補の得票数を合わせればとても多いのだし、脱原発意識は十分に高くはないかとも考えられます。だから方法は出てくるようにも思います。
日本のような国での原発依存は、投票しただけで済むものではなく選んだあとも、市民が自ら作る気で草の根運動を続けないと、ただでさえすぐには実現しないのだし、これからも重要な住民運動として考えて参加して発言すればいいのだ、統一地方選挙選挙後にもデモはあるし、もちろん私もいって何かしてくるけどそれでいいか、と励ましました。
ところで写真を撮ってくれたTon、これはチャリティーにするのだといったら、様々な費用をうけとらず日本の人たちに寄付してくれと言ってきました。何てえらい子・・。
代わりにといって、撮影中かけていて気に入ったというクレイジーケンバンドをコピーして持っていきました。
庭のほうもみんなで作業をしたせいかだいぶはかどって、夕方にはそれぞれの家族や子供も呼んでBBQをしました。
やっぱり放射能のない暮らしの方が良いと思った1日でした。
